「通訳ボランティア講座に参加してみて」

インターンの方から感想をいただきました!

平成24年度 通訳ボランティア講座に参加してみて

山形大学・地域教育文化学部・文化創造学科

異文化交流コース 宮城知絵

 

 私は先日、通訳ボランティア講座にスタッフとして参加させていただきました。そこでは普段の大学の講義では学ぶことのできないさまざまな体験をさせていただきました。          

今回、講座全三回のうち、二回目の講座として、参加者のみなさんと一緒に実際の観光地を巡り、通訳の勉強をするということで、オリエンタルカーペット株式会社、蔵王温泉にある深山荘高見屋さん、わらべの里などを見学させていただきました。また、蔵王温泉街では実際に参加者のみなさんが通訳を体験できる時間なども設けてあり、参加者のみなさんにとっては有意義な時間であったのではないかと感じました。

 私は今回、引率側ではありましたが、みなさんと同行をしているうちにたくさんのことを知り、学ぶことができました。

 蔵王温泉街を回っている際、「見返り滝」という滝がありました。参加者の一人の方に、「見返りってどんな意味ですか?」と質問をされました。しかし日本人の私にとって「見返り」という言葉は感覚ではわかりますが、言葉で説明するとなると容易なことではありませんでした。通訳をする方々は、そのような言葉で説明するのが困難である言葉であっても適切な言葉を使って説明しなければなりません。このように通訳をしている時に発生する問題をどのようにどう解決しているのかというのが、疑問に思いました。

 また、今回、参加者の皆さんに共通していたことは、みなさん好奇心と向上心をお持ちだということだと私は感じました。「これは何に使うの?」「これはどういう意味なの?」など、どの場所でも質問する姿が絶えない光景を見て、今回の講座の意味や行う意義というものが感じられ、自分も少しでもお手伝いできたらいいなと感じることができました。

 また、いろいろな箇所を回らさせていただくにあたって、今まで知らなかった山形の文化や歴史をみなさんと一緒に学ぶことができました。そのような文化や歴史をもう一度自分で調べなおしてみたいと思ったのと同時に、日本の文化を見つめなおし、自分が現在、どのように日本の文化を国外に誇れるかということを海外からいらした方々にも伝えていけるようにしていきたいと心から思いました。 

 最後に、今回、通訳ボランティア講座に同行させていただいて、いつもとは違う視点から物事を考えることができ、とてもいい経験になりました。このような機会をつくっていただいだAIRYさんに感謝しています。本当にありがとうございました。

 

 

 

通訳ボランティア講座に参加させていただいて 

                      山形大学人文学部3年 新関美都梨

 

 インターンシップの一環として通訳ボランティア講座のお手伝いをさせていただきました。山形の歴史や文化を学ぶということで四か所にお邪魔しましたが、特にオリエンタルカーペット株式会社と蔵王温泉街、わらべの里での参加者のみなさんの意欲的な姿勢が印象に残っています。

 

 オリエンタルカーペット株式会社では疑問に思ったことはみなさん積極的に質問していて、山形の産業についての知識を増やそうとする努力を惜しみなくしていらっしゃいました。職員の方もみなさんの日本語の流暢さと勉学意欲に驚いたとおっしゃっており、この講座に参加することで参加者の方々はより一層通訳技能を高めることができたのだろうと思いました。展示されているカーペットの中には外国と関係のある作品があるとの説明も受け、海外から山形へやってきた参加者のみなさんと一緒に、わたしも大変興味深くお話しを聞くことができました。

 

 蔵王温泉街では英語圏の方々のグループとご一緒させていただきました。自分から通訳に挑戦される方が多く、ここでも参加者のみなさんの意気込みを感じました。やってみてわからなくてもすぐにガイドや講師の方に質問したり、お互いにコメントを言い合ったり、他の方の通訳で役立ちそうだと思った箇所はすぐにメモを取っていらっしゃったようで、この講座の参加者のみなさんの意識の高さが伝わってきました。

 

 わらべの里では最上家に関する展示物などがあり、各展示館も明治天皇行在所など歴史的価値のあるものだということでした。そのためみなさん興味深く展示物を鑑賞されていました。ここでは特に通訳に挑戦してみる時間などは設けられなかったのですが、展示物の説明を受けた後、個人個人で英語に訳していた方がいらっしゃり、自発的に学ぼうとする姿勢に感銘を受けました。

 

 微力ながら一日お手伝いさせていただいて感じたことは、参加者の方々が自分から楽しんで講座に参加されていたということです。おそらく、山形についてもっと知りたい、海外からのお客様を丁寧な通訳でおもてなししたいという気持ちで前向きに参加されているからだろうと思いました。見ているだけでも大変良い刺激を受けました。素晴らしい機会を与えてくださったスタッフのみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

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