7月28日(土)、大東文化大学外国語学部講師の前田理佳子氏をお招きし、第2回 災害時における外国人への情報伝達「やさしい日本語」研修会を開催しました。
夏休みにロンドン五輪開会日、と世間が盛り上がりをみせるなか、25名の方が集まってくれました。
参加者の顔ぶれは幅広く、役場、警察、消防本部、日本語教室、公共交通機関、語学ボランティア、国際交流団体、学生の方などにお越しいただきました。
「やさしい日本語」とは?
外国人が必要な情報を受け取り、適切な行動をとれるように考え出されたものです。また、外国人に限らず、高齢者や子供にもわかりやすく情報を伝えられます。
「やさしい日本語」による表現の一例はこちらへ (第1回「やさしい日本語」研修会活動報告)
グループワークでは、大地震発生時に放送された文を、「やさしい日本語」に言い換える作業をしました。
【もとの文】
電話がかかりにくくなっています。
家庭の電話よりも公衆電話の方が通じやすくなっています。
「”公衆電話”って最近あまり見かけないけど、そもそも外国人の方は分かるのかな?」
「”電話がかかる” 、”電話が通じる” どっちの表現が正しいんだろ・・・」
グループからは、真剣に議論する声が聞こえてきました。
この状況、皆さんでしたらどのように伝えますか?
【やさしい日本語への言い換え例】
電話を かける 人に お願いします。
外の 電話を 使って ください。
家の 電話は かかりにくいです。
外の 電話の ほうが かかりやすいです。
いかがでしょう。みなさんはどのような表現を考えたでしょうか。
「やさしい日本語」表現の作り方には「12のルール」があり、上記の言い換え例も、そのルールに従ってつくられています。
①難しい言葉を使わず、簡単な言葉を使う。
②1文を短くして、文の構造を簡単にする。
③文末表現はなるべく統一する。
④文節で余白をあけて区切り、分かち書きにする。
⑤使用する漢字や漢字の使用量に注意する。漢字にはふりがなをふる。
そのほかのルールおよび詳しい作成方法については、弘前大学人文学部社会言語学研究室ホームページ内の『「やさしい日本語」作成のためのガイドライン』をご覧ください。
「やさしい日本語」作成のルールを参考に、AIRYでも「やさしいにほんご」版のお知らせを作成してみました!
誰にでもわかりやすい「やさしい日本語」は、色々な場面で必要とされています。
是非いっしょに、「やさしい日本語」について学びましょう!
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